弁護士法人川越みずほ法律会計

弁護士法人川越みずほ法律会計の弁護士の清水隆久と申します。
退職代行を専門的にはじめて早いもので、数年が経ちました。その間、数多くの退職代行をした経験から、「これは」と思うことをコラムにします。

コラム第１１０回は『自衛官の懲戒処分待ちの交渉がおすすめな理由』についてコラムにします。

1.懲戒処分待ちを早める交渉について

最近、服務規律違反によって懲戒処分待ちとなっている自衛官の方から処分待ちを早める交渉の依頼を受けるケースが増えています。

懲戒処分待ちになった場合には、昇給などの待遇のアップがストップすることになりますし、昇進もストップすることになります。自衛官の方にとって、懲戒処分待ちによって様々な不利益が発生します。また、懲戒処分待ちの状態に対してモチベーションが下がってしまい重ねて懲戒処分待ちの状態になってしまう場合もあります。

したがって、最近では、退職代行ではなく、懲戒処分待ちの状態をいち早く解消するために、処分宣告→処分の流れを早くする交渉の委任を自衛官の方から受けることが多くなっています。

懲戒処分待ちを早める交渉のニーズは高いにもかかわらず、現在、自衛官の懲戒処分待ちを手掛けている弁護士の先生は少ないことから、今回コラムを書くことを決めました。

現在、服務規律違反などで、懲戒処分待ちとなった自衛官の方でも、積極的に弁護士を利用して、処分待ちの状態を解消することをおすすめいたします。

懲戒処分待ちについて処分を早める交渉を依頼した場合に、部隊に弁護士が受任したとする受任通知書を送ることで、気まずい思いをするのではないかというご質問を多く貰いますが、懲戒処分の上申をすでに上級部隊に済ませているケースも多くあることから、私の場合には、受任通知書を所属部隊の上級部隊ないし幕僚監部に送るようにしています。

懲戒処分待ちの交渉の依頼については、陸自（陸上自衛代行）、海自（海上自衛隊）、空自（航空自衛隊）でも依頼を受けることが可能です。

さらに、懲戒処分待ちの交渉を受けるにあたっては、過去の事案から懲戒の原因（服務規律違反の事実）、情状事情をヒアリングしつつ、どのぐらいで懲戒処分宣告が出るかについても予想しています。

懲戒宣告までに時間がかかっている方でお困りの方は私までご相談ください。力になります。

2.まとめ

前日tiktok上に自衛隊の退職代行について動画を上げていましたら、コメント欄に、わざわざ弁護士に高いお金を払って、退職代行を依頼する必要はなく、公益通報の窓口に相談すれば良いという有益な情報を頂きましたが、公益通報であっても、自衛官の場合には、匿名では受け付けてもらえず、さらに公益通報しても動いてもらえないとの相談を受けることも多くあります。

私は公益通報する手段があることも知っておりますが、懲戒処分待ちの交渉については、弁護士に早々に依頼すべきだと思っております。

また、最近では、ご自身で懲戒処分を早く出すように部隊側と話をしたとしても、最後には、部隊側から弁護士に懲戒処分待ちについて交渉を依頼するように話をされるということもお聞きします。

そうであれば、懲戒処分待ちの状態になりそうな初期の段階からでも弁護士に依頼することをお勧めします。私は今回のコラムを通して退職代行ではなく、懲戒処分待ちの状態をいち早く解消するための交渉をおすすめします。お困りでしたら、遠慮なく私までご相談ください。力になります。

お問い合わせは、弁護士の退職代行の問い合わせフォーム、または、LINE登録、お電話頂けると幸いでございます。